「脳の仕組みと科学的勉強法」(池谷裕二、ライオン社)は、90ページとボリュームは少ないですが、効率的な学習の仕方を教えてくれます。
同書の中に、「学習対象に興味を持つと覚えやすい」という項目があります。興味を持って学習すると、脳にシータ波が生じて、記憶が促進されるそうです。
英語の学習というと、単語の暗記など、どうしても覚えることに傾きがちな学習になってしまいがちです。私も社会人になってTOEICを受け始めたのですが、単語集・熟語集を買って、覚えようとしたことがありました。でも、単語集の暗記はつまらないし、もともと根気もなかったので、最後まで終えた記憶がありません。
一時期、海外の新聞社や放送局などのサイトを熱心に読んでいた頃がありました。それは興味があったので、毎日読んでいたのです。興味があるので、次から次へと読んでいきます。語彙も速読力も、この時期についたと思います。
英語を使用する人口は、日本語よりも圧倒的に多い。だから、情報量も圧倒的です。自分の好きな分野の情報も、日本語よりは豊富にあるでしょう。それを読むようにすれば、もともと好きな分野ですから、自然とたくさん読んでいくことになります。単語も頻出重要なものは何度も登場するので、自然と反復して確認できます。しかも興味を持って読むので、二重の意味で記憶に定着するということになります。効率的な学習法といえるのではないでしょうか?
海外のサイトを読むのに、単語力は必要ありません。安価な辞書ソフトがありますから、それをパソコンにインストールすれば十分です。読んでいれば、頻出の単語は何度も辞書ソフトで確認することになります。単語は多読していく中で自然と定着していきます。
それよりも大切なのは、文法です。品詞や文型、分詞や仮定法などの知識がないと、とても読み進むことができません。そんなわけで、文法について最低限の知識をすばやく入れて、興味のある分野の英文をたくさん読むことをお奨めしています。
最後に、「脳の仕組みと科学的勉強法」のあとがきより。
・・・・・・・学校の勉強で学ぶものは「知識記憶」だけではないのです。勉強をするということは「方法記憶」も同時に習得しているのです。
方法記憶は、天才的な能力を育てる「魔法の記憶」です。すべてのものごとの見通しを良くして、総合的な理解力、判断力、応用力を高めることのできる記憶です。・・・・・・・
・・・方法記憶の習得の過程で絶対に欠かせないものは「繰り返す努力」と「めげない根気」です。努力と根気を持ってことに臨めば、能力は「累乗」の関数で伸びます。こうした効果はだれの脳にでも約束されています。優秀な人にだけ起こることではありません。
・・・皆さんもより上をめざすのであれば、劣等感やうぬぼれを排除し、今の自分の姿をしっかりと見詰めて、自分が何をすべきなのかをはっきりと認識してください。特に、勉強に関しては、きちんと努力すれば裏切られることは決してありません。賭けごととは違います。成果が確実に約束されているのです。
・・・学習は勉強時間が重要なのではありません。大切なことは勉強の効率です。効率よく勉強して、成果を上げ、余った時間は自分のために使いましょう。・・・上手に時間を使って、彩りのある人生を送っていただきたいと切に願っています。
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