「なぜ、いいことを考えると『いいことが起こる』のか」(和田秀樹、新講社)
精神科医の和田秀樹さんは、昼寝を毎日の習慣にされていて、家にいてもオフィスにいても横になったらまず「いいこと」を考えるそうです。
「この仕事がうまくいったら」とか、「次にまとまった休みを取れたら」と楽しい空想をするのだとか。
いいことを考えるといいことが起こる。
そして、「いいこと」が起こる人は、他人の長所にビビッたり劣等感を持ったりせずに素直に受け入れ、一方で、自分の長所についてもそれを認めて生かすことができる人だといいます。
この長所を考えるという点は、先日の記事で紹介いたしましたマーケティングの考え方でも似たようなところがあると思います。
独自資産を強みにして差別化するという点です。
まったく違う分野で、こうした同様の考え方があるというのは少し興味深いです。
「なぜ、いいことを考えると『いいことが起こる』のか」(和田秀樹、新講社)から、ちょっと長いですが、引用させていただきます。
それほど、いい内容だと思います。
よかったら、ぜひ読んでみてください。
「いいこと」を考えると、歯を食いしばって頑張らなくてもピンチを抜け出すことができます。 というより、ピンチのときには自分で「悪いこと」ばかり考えるから余計にピンチから抜け出せなくなるのです。 あれもこれもと手を打っても、ものごとが悪いほうに悪いほうにと向かっていくことだってあります。それよりいちばん楽で簡単なのは、現状をあっさりと受け入れて「いいこと」を考えることです。
仕事でも勉強でも、その日にやるべきことをやったら後は「いいこと」だけ考えて、ゆったりと構えることです。それだけでも気持ちは落ち着きます。
逃げ回らないかぎり、ピンチはいつか決着します。
しかるべき解決がなされたり、風向きが変わったり、忘れ去られたりします。
仕事でも人間関係でもすべて同じです。だから、逆境をバネにして頑張らなくてもいいのです。
長い人生には「いいこと」も「悪いこと」も起こります。
それは個人の力ではどうにもならないことです。でも個人の力でできることがあります。
自分を信じることです。
自分を信じて、つねに「いいこと」だけを考え続けることです。これなら、誰でもできます。
とても簡単なことです。「いいこと」を考えて、毎日の生活に「いいこと」を見つけていく。
そんな習慣が備わってくれば、どうにもならないと思っていた「悪いこと」がちっぽけなものに思えてきます。
これで、もう「悪いこと」は終わったのです。
もしかすると、いまのあなたの周囲には悲観的なムードが漂っているかもしれません。
サラリーマンやOLは職場全体に、イヤなムードがあるかもしれません。
主婦だって、夫の会社のことや子どもの教育、進学のことでイヤな想像ばかり浮かんでくるかもしれません。でも、そのムードに合わせて自分まで悲観的になることはありません。
周囲はどうあれ、あなたは「いいこと」を考える人であってください。
なぜなら、たとえどんな状況になったとしても、明るく生きた人が幸せに近づいていくからです。
イヤなムードが現実味を帯びてきたとしても、「いいこと」を考え続けて明るく生きる人が、周囲の人を励ましたり、家族を励ましてやることができます。
みんなが悲観的になってしまったら「悪いこと」から抜け出す気力さえ失われてしまいます。
つまり「いいこと」を考える人が増えるほど、わたしたちはどんな状況でも明るく乗り越えることができるのです。わたしがこの本で書いてきたことは、あなたにとって楽観的過ぎる考え方に思えたかもしれません。
「いいことを考えただけで、そんなに物事がうまく運ぶわけがない」と感じた人がいるかもしれません。
でも、そういった受け止め方もすでに、「悪いこと」に傾いています。
わたしたちの大多数が、ふだん意識することはなくても、ものごとをどうしても否定的、悲観的に考えたしまう傾向があるのです。だから「いいこと」を考えるというのは、ある程度意識的に習慣づけなければいけません。
ときどき自分をチェックしてみて、「近頃、あんまりいいことを考えなくなっているな」と思ったら、すぐに軌道修正して「いいこと」を考えるクセをつけてください。
それに「いいこと」を考えるのは楽しいことです。
イヤなことを考えるより、「いいこと」を考えたほうが私たちは気持ちのいい時間を過ごせます。
少しもむずかしいことではないのです。そのための方法・・や、ふだんの習慣について、この本で思いついたことをあげてきました。
「いいこと」を考えるとどうして「いいこと」が起こるのかについても説明してきました。
後は、あなたが実際に「いいこと」を考えるだけです。
どれだけ本気で考えられるかです。
どうか、それがクセになるまで「いいこと」を考え続けてください。
クセになれば将来は明色です。そしてこれだけは約束できます。
あなたが「いいこと」を考え続けるかぎり、いまより確実に「いいこと」が起こります。
成功も幸せもその延長線上にしかありません。
そんな一日が、今日から始まることを願っています。-「なぜ、いいことを考えると『いいことが起こる』のか」(和田秀樹、新講社)
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